# FSRSとSM-2の違い：復習量の比較とAnkiでの切り替え方

*2026-03-12*

Ankiでは、カードと復習履歴を残したままスケジューラを切り替えられます。**FSRSとSM-2を比較**するときに知りたいのは、次の復習日がどう決まるのか、そして、その予定で無理なく学習を続けられるかどうかです。

対応するAnkiアプリを使っているなら、多くの学習者にとって**FSRSは長期的な復習予定を組むためのよい選択肢**です。思い出せる確率の目標を設定でき、自分の復習履歴に合わせて記憶モデルを調整できます。どちらも切り替えを検討する理由になります。ただし、明日の復習枚数が減るとは限らず、学習時間が何割短くなるといった保証もありません。

**事実確認日：** 2026年9月19日。

![パン職人が指先で生地を押して状態を確かめ、隣では別の二つの生地が布の下で休んでいる](/blog/fsrs-vs-sm-2.png)

## まず、どのSM-2と比較するのか

[オリジナルのSM-2アルゴリズム](https://super-memory.com/english/ol/sm2.htm)は、回答を0から5で評価します。正しく思い出せた場合、最初の復習間隔は1日、次は6日になります。それ以降は、前回の間隔に易しさ係数を掛けて決めます。この係数は回答の評価によって変わります。

Ankiの従来のスケジューラは、この設計を変更したものです。回答ボタンは4つで、学習ステップを設定でき、復習が遅れた場合の補正も入るなどの違いがあります。このスケジューラも一般に「SM-2」と呼ばれますが、オリジナルの計算式とAnkiの実装は同じではありません。違いは[AnkiのアルゴリズムFAQ](https://faqs.ankiweb.net/what-spaced-repetition-algorithm.html)で説明されています。

FSRSはFree Spaced Repetition Schedulerの略で、カードごとの記憶状態をモデル化します。難易度は記憶の強化しにくさ、安定度は記憶の薄れにくさを表します。想起可能性は、今その内容を思い出せる確率の推定値です。最適化機能が復習履歴に合わせてモデルのパラメータを調整しますが、履歴がなくても初期値で動作します。モデルの詳しい説明は、公式の[ABC of FSRS](https://github.com/open-spaced-repetition/awesome-fsrs/wiki/ABC-of-FSRS)と当サイトの[FSRS解説](/ja/blog/what-is-fsrs/)にあります。

| 比較項目 | オリジナルのSM-2 | Ankiの従来のスケジューラ | FSRS |
| --- | --- | --- | --- |
| 復習間隔を延ばす基準は？ | 前回の間隔と易しさ係数 | 易しさに基づくルールとAnki独自の補正 | 更新された記憶の推定値と目標の想起率 |
| カードごとに適応するか？ | はい | はい | はい |
| 目標の想起率を直接選べるか？ | いいえ | いいえ | はい。目標保持率で指定 |
| 復習履歴に合わせてモデルのパラメータを調整できるか？ | いいえ | いいえ | はい。アプリに最適化機能がある場合 |

どちらの方式も、回答に応じて復習予定を調整します。違いを見るうえで役立つのは、FSRSが回答を忘却モデルと目標の想起率にどう結び付けるかという点です。SM-2が古いというだけで選択肢から外す理由にはなりませんし、復習間隔が長いだけで予定の組み方が優れているとも言えません。

## 検証結果から実際に分かること

FSRSの性能を語るときは、3つの話が混ざりがちです。思い出せる確率をどれだけ正確に予測するか、シミュレーションでどれだけ効率よく予定を組めるか、そして実際の学習で何が起きるかです。

**想起の予測**では、思い出せる確率の推定値と、その後の復習結果を比較します。公開されている[間隔反復ベンチマーク](https://github.com/open-spaced-repetition/srs-benchmark)は、記録された復習データを使ってモデルを評価します。結果を読むときは、モデルのバージョンと、同日中の復習をどう扱うかなどの評価条件も確認してください。ベンチマーク表にある研究用のバージョンと、アプリが使うバージョンは異なる場合があります。この表から、自分がAnkiの各スケジューラを使った場合の学習時間を直接比較できるわけではありません。

評価指標の意味にも注意が必要です。対数損失は確率予測の正確さを測り、高い確信度で外した予測ほど厳しく評価します。キャリブレーションは、予測した成功率が実測値と合っているかを確認します。これらの指標は[FSRSの評価指標の解説](https://github.com/open-spaced-repetition/awesome-fsrs/wiki/The-Metric)で説明されています。どちらも学習時間や試験の成績を直接測るものではありません。

**学習負荷のシミュレーション**は、モデルと一定の前提条件に基づいて、起こりうる結果を推定します。[FSRSの概要](https://github.com/open-spaced-repetition/awesome-fsrs/wiki/ABC-of-FSRS)にある効率についての主張には、シミュレーション結果も含まれます。FSRSを選ぶ理由を理解するうえでは参考になりますが、自分のコレクションで復習の負担がどれだけ減るかまでは分かりません。

**実際の学習での結果**は、想起率や復習時間に加え、予定どおりに復習を続けられるかどうかでも判断します。復習枚数が減っても忘れるカードが増えたなら、負担と記憶の定着のバランスが変わっただけかもしれません。切り替えてよかったかを判断するには、教材と学習習慣をなるべく同じ条件に保ち、負担と想起率の両方を見ていきましょう。

## 今、切り替えるべきか

| 現在の状況 | 次にするとよいこと |
| --- | --- |
| 使用中のAnkiアプリがFSRSに対応し、目標の想起率を指定して予定を組みたい | FSRSを有効にして徐々に移行する |
| 今の習慣で学習できていて、試験まであと数日 | 使い慣れない設定への変更は試験後まで待つ |
| FSRSに対応していないAnkiアプリを使う端末がある | 切り替える前にそのアプリを更新する |
| 答えを忘れたときにHard（難しい）を押している | スケジューラの良し悪しを判断する前に、評価ボタンの使い方を直す |
| 大量のインポートや学習の中断で復習が遅れている | スケジューラの選択とあわせて、新規カードの量と未消化の復習に対処する |
| 教材として小さなスケジューラを作っている | 易しさに基づく間隔ルールを教えるには、オリジナルのSM-2が役立つ |

試験や未消化の復習についての助言は実用上の判断であり、スケジューラの比較試験から得た結論ではありません。今困っている原因は、学習対象を増やしすぎたことかもしれません。その場合は、[Ankiの復習がたまる理由](/ja/blog/why-are-there-so-many-anki-reviews/)から読んでみてください。

## 復習予定を一度に組み直さずに切り替える

現在の操作方法は[AnkiのFSRSマニュアル](https://docs.ankiweb.net/deck-options.html#fsrs)を確認してください。

1. 同期してバックアップを取り、使用中のAnkiアプリとスケジューリング関連アドオンの対応状況を確認します。
2. デッキオプションでFSRSを有効にします。この変更は1つのデッキだけでなく、すべてのプリセットに適用されます。
3. 自分の履歴を使って最適化します。履歴が足りない場合は初期値を使えます。他人のパラメータをコピーしないでください。
4. 変更する理由がなければ、目標保持率（Desired retention）は初期値の90%から始めます。目標を上げるほど復習は増えます。
5. **Reschedule cards on change（変更時にカードを再スケジュール）**はオフのままにします。これで、すべての復習予定日をすぐに変更することなく、カードを復習するたびに新しい方式で次の予定日が決まります。

学習ステップ、保持率の選び方、最適化の詳細は[FSRS設定ガイド](/ja/blog/fsrs-settings/)で説明しています。

評価ボタンは一貫した基準で使いましょう。**Again（もう一度）は思い出せなかった場合、Hard（難しい）は苦労したものの思い出せた場合**に使います。好みの復習間隔を選ぶのではなく、実際に出した答えを評価してください。一部だけ正しかった回答については、[Ankiの評価ガイド](https://docs.ankiweb.net/studying.html)と[AgainとHardの使い分けガイド](/ja/blog/again-vs-hard-fsrs-flashcards/)を参照してください。

## 簡単な記録をつけて比べる

切り替える前に、普段どおりの1週間を記録します。生活リズムが週によって変わる場合は、数週間分を記録してください。切り替え後も同じ項目を記録します。これは自分の判断に役立てるための記録であり、条件を統制した実験ではありません。表をコピーして、最後の2列に記入してください。

| 指標 | 同じ基準で記録する内容 | 変更前：日付 ___ | 変更後：日付 ___ |
| --- | --- | --- | --- |
| 復習の回答回数 | 同じカードへの繰り返しを含む全回答 | ___ | ___ |
| 復習時間 | 同じ方法で計測した時間（分） | ___ | ___ |
| 予定された復習での想起率 | 同じカード群について、正しく思い出せた回数 / 回答回数。直後の再学習は除く | ___ / ___ | ___ / ___ |
| 新規カード | インポートを含む実際の追加量 | ___ | ___ |
| 期限を過ぎた復習 | 学習を休んだ日と週末時点の未消化分 | ___ | ___ |
| その他の変化 | 目標保持率、カードの編集、アプリ外での学習、評価ボタンの使い方、学習の中断 | ___ | ___ |

結果を見る前に、許容できる想起率を決めておきましょう。たとえば、最低限維持したい想起率と、無理なく続けられる週あたりの復習時間を記録します。これは自分の判断基準です。スケジューラがその範囲に収めてくれるという保証ではありません。

新規カードの追加量が半分になったなら、復習枚数が減ってもFSRSによる効果だとは言い切れません。曖昧な問題文を書き直したなら、想起率が改善した理由はその修正かもしれません。数字をよく見せようとするより、こうした変化を記録するほうが役に立ちます。

徐々に切り替える場合は、両方のスケジューラが決めた復習間隔が混在します。間隔が長いカードは再び出てくるまで数か月かかることがあるため、切り替え直後の記録で主に分かるのは、移行期間の様子です。復習の少ない週末を1度過ごしただけで、優劣を決めないようにしましょう。

条件の近い複数の週で、復習時間が減り、想起率が許容範囲に収まるなら、その設定を続ける理由になります。想起率が許容範囲を下回ったら、アルゴリズムが原因だと判断する前に、学習を休んだ日、カードの質、評価ボタンの使い方、目標値を確認してください。復習時間が長いままなら、新しい教材や未消化の復習が原因かどうかを調べましょう。

ここまでの判断は、Ankiを使い続けたままできます。[Nibomo](/ja/features/)もFSRSを使っていますが、Nibomoを選ぶかどうかは、カードの作成・復習・同期の進め方が自分に合うかで別に判断してください。FSRSを使うためにコレクションを移行する必要はありません。

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